牡蠣が美味しいとされる「旬」の時期は、牡蠣の産卵期と大きく関係があるとされていました。
真牡蠣も岩牡蠣も、産卵時期は同じ夏場です。しかしながら、その産み方が違います。
真牡蠣の場合は、秋冬から栄養を蓄え、夏の手前で一気に産卵します。そのため、産卵直後の夏は栄養が抜けた状態で味が落ちてしまうのです。
岩牡蠣の産卵も同じく夏場ですが、真牡蠣のように一気に産卵せず、少しずつ、少しずつ卵を産んでいきます。
そのため、産卵期の夏場でも栄養が抜けてしまうことがなく、濃厚な味が楽しめます
今では旬の時期などを問わず、オイスターバーや牡蠣小屋などで牡蠣を味わう事が可能です。
現在では、牡蠣の養殖技術が進歩した事で大きく変化しています。
今は様々な種類の牡蠣の産卵期をコントロールする事によって、1年中牡蠣を美味しく味わえます。
今回は、牡蠣が1年中美味しく食べれる理由をご紹介していきます。
【牡蠣が1年中美味しく食べれる理由①】養殖技術の進歩
牡蠣生産時の海水温
牡蠣の産卵期のコントロールには、海水温が関係している事が分かっています。
そのため、主に海水温が低い深い場所や、水温調整が出来る海水循環の貯蔵層などが使用されています。
牡蠣は「産卵のために栄養を蓄える時期」だと判断するため、通年出荷が可能になるのです。
輸送技術の発達
日本とは季節が全く違う南半球の牡蠣の輸入も可能になっています。
それにより、食材の鮮度や安全性を維持して輸送するクール便などの技術も発達しています。
また、広島の「かき小町」のように産卵せず、1年中成長し続ける「三倍体」と呼ばれる品種も海外には多くあるため、通年出荷が出来ます。
その他にもオイスターバーや牡蠣小屋といった場所で、牡蠣に関する知識を得られる環境が増えた事も技術進歩に貢献しています。
このように牡蠣の通年提供が可能になった事は、とても大きな革新でもあります。
【牡蠣が1年中美味しく食べれる理由②】新鮮な牡蠣の見分け方
とにかく味を決めるのは鮮度
牡蠣はとにかく鮮度が一番です。むき身でパック詰めになっているものでも日付を確認して、なるべく新鮮なものを選んでください。
牡蠣は生命力が強く、殻ごとだと1週間ぐらいは生きているのですが、それでも日にちが経つごとに身が痩せていき、旨味が出てしまうので、収穫してからの時間が早ければ早いほど美味しいです。
鮮度は貝柱と身の色でわかる
鮮度の目安としては、ひらひらした部分(外套膜)に付いている貝柱が半透明なものを選んでください。
水揚げから時間が経つと貝柱の色が濁ってきて乳白色になるので、色を見れば鮮度を知ることができます。
それに貝柱は大ぶりなものが栄養分をたっぷり蓄えているので、貝柱で鮮度と旨味の見分けもつきます。
また、身の色は薄く黄色味かかったものが良いです。
時間が経過すると白さが増してきます。そして身がぷっくりとふくらんだ感じのものは栄養分をたっぷりため込んでいて旨味が濃いものになります。
いかがでしたか?
牡蠣はビタミンB1、B2などのビタミン類、ミネラル、アミノ酸、タウリン、グリコーゲンなどを豊富に含んでいる栄養価に富んだ食材です。
これらの栄養分は人にとって必要不可欠なものばかりですから、1年中、美味しくいただきましょう。
著者
- UOICHI MARKETSは全国の産地から厳選した旬の牡蠣(カキ)・オイスターを中心に海産物や加工食品の通販・サブスク(定期購入)ができるショップです。
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